![]() モデル名は【S1000RR】で、2009年じゅうに1000台を生産する予定。また同年にWSBへの参戦を開始してトップ10に何度か入り、2年目にはトップチームに追いつくことを目指しているという。この発表の場では“市販車”としてのS1000RRを生み出すためテスト走行を重ねているレーシングプロトタイプも公開された。
![]() それにしても……。 レーシングマシンを先に作り、それをベースに公道用モデルを生み出すとは、まるで日本の80年代がごときである。日本メーカーは、自らが単なるサーキットモデルに傾倒していくことに危機感を覚え新たなリッターSSの世界を模索しているこの時期に、今さらという観は拭えない。とはいえ、『今さら』であることはBMW自身が一番よく心得ているところであり、それはスピーチ原稿の全文を読めばひしひしと伝わってくる。状況をすべて把握した上で、覚悟を決めたBMWのチャレンジに注目していきたい。
![]() ◆英語版テキスト ◆日本語版pdfファイル BMW Motorrad 最高責任者ヘンドリク・フォン・クーエンハイム氏のスピーチ 2008.04.16 ミュンヘン ……このスーパースポーツ・モーターサイクルはBMWがゼロから開発し、ベルリン工場で生産され…… ……ではそのモーターサイクルについてご説明しましょう。 私達の目的は、操縦性、性能、人間工学の面で、公道とサーキットのいずれにおいても傑出した品質と機能を備える高性能モーターサイクルをお客様に提供することです。 現在はまだ開発の途中であるために、技術的なデータについて具体的に申し上げることはできません。しかし、ライバル達がどの程度の性能レベルを発揮しているかについては、皆様もよくご存じのはずです。今日はこのことを念頭に置いてもらいながら、具体的な仕様については皆様の推測にお任せしましょう。 私達のスーパースポーツは、実績のある基本的なコンセプトに基づいています。当然ながらこのコンセプトを採用する前に、市場と最適な技術を慎重かつ精密に分析しました。そしてこれからは様々な技術を用いて、選択したソリューションを開発していくことになります。 プロジェクトの初期の段階では、何種類ものエンジン形態を検討しました。そしてご存じのように、私達は直列4 気筒エンジンを採用しました。この形態が、求められるパワー、性能、重量、パッケージの要件を最高の品質で満たすことができるからです。もちろんBMWの流儀に従って、このエンジンにはシリンダーヘッドを始め数多くの特徴が備わっています。 サスペンションへのBMW デュオレバーの採用は、パッケージ上の理由から見送られました。この機構を用いると、フロントホイールのジオメトリーがより多くの空間を占有するため、新型スーパーバイクの構成を極力コンパクトに収めるには不利となるからです。 それでも、私達が導入している革新的技術には必ず納得してもらえることでしょう。その一例が、ニューマシンに備わる特別なトラクションコントロールです。しかし残念ながら、今日はこれ以上詳しく申し上げることはできません。 ……さてニューモデルの名前については、様々な憶測が飛び交ってきましたが、その推理を今日で終わらせることにしたいと思います。 BMW Motorrad 初のスーパースポーツは【S1000RR】です。 BMWの新型スーパースポーツの名称を決めるにあたっては、BMW Motorrad の伝統的な命名法に従っています。Sはスーパースポーツを意味し、BMWから新しいクラスのモーターサイクルが生まれたことを宣言しています。1000はエンジンの排気量を示し、当然ながらRRがモデル自体の名称となります。 ……モーターサイクルを愛する皆様。 私達は複数のサーキットでレーシングプロタイプのテストを行っており、その写真が多くのモーターサイクル誌に掲載されています。本日、このレーシングプロトタイプを皆様に披露し、パッケージと技術について初めてお目にかけましょう。 しかし、これからご覧になるモーターサイクルのデザインと見た目の品質は、後日発表することになる量産モデルと同じではないことをご承知おきください。 ご静聴ありがとうございました。 <以上> |