全国規模の新車&中古車販売チェーンで知られるレッドバロングループ(ヤマハオートセンター株式会社)が、PHSによる位置検索機能と盗難抑止装置を組み合わせた盗難対策商品『B10 8』(ビーテン・エイト)を開発、その販売を開始すると発表した。7月3日、東京都渋谷区のあいおい損保新宿ビルにおいて、そのプレス発表が行われた。 愛車が盗難にあったとき、愛車がどこにあるのかを探し出す位置検索システムとしては、セコム株式会社が提供するココセコムがすでにある。これは、高速移動時にも位置検索がしやすい携帯電話と、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)を組み合わせたユニットをレンタル提供するもの。また、いざ盗難という場合には、警備会社であるセコムの係員が現場に急行するサービスもある。ただしココセコムの場合は、愛車が実際に盗難に遭ってしまってから、その機能を発揮する。 これに対しビーテン・エイトは、機能や考え方がかなり違う。警備会社とのジョイントはなく、警察への連絡などはユーザー自身が行うことになる。一方で、愛車を持ち去られないための機構がまずあり、そこに通信機能や位置検索システムが合体し、さらに盗難保険も付帯していることは、かなり魅力的だ。
ビーテン・エイトは、1991年にレッドバロングループが取り扱いを開始したB10(ビーテン)の発展型とすることができる。ロックワイヤー付きボディカバーという物理的な盗難抑止商品と、同社があいおい損保と提携して実施する盗難保険というフォロー商品を合体させたのが、B10だ。ビーテン・エイトでは、B10から進化したロックワイヤーに通信機能を持たせて装備し、盗難保険も同様に付帯。さらに加えて、車載PHSによる異常通報と位置検索機能を備えたものなのである。
ロックワイヤーを施錠すると同時に、ロックワイヤーからの無線通信で自動的にセキュリティー機構がオンに。開錠するとオフになる。オンの状態では、車体を動かす、イグニッションスイッチのオン、そしてロックワイヤーを切断しようとする……などといった異常事態が起きた場合、警告音が鳴り響く。同時に、コールセンターとユーザー指定の電話番号(もちろんケータイも可能)に、どのような異常があったのかを車載のPHSより自動的に音声通知する。バッテリー電源を切断された場合でも、内蔵電池によりこの機能は働く。必要とあれば、ユーザーが位置検索センターに電話することで、車両の位置を確認できる。
このビーテン・エイト。レッドバロングループでの車両(中古車を含む)購入者を対象とした、モニター販売が今秋より開始される。モニター販売期間は1年間で、価格は28000円。ほかに取り付け費用が7000〜9000円程度必要となる。PHSを使う関係から、月々の使用料金1580円が別途必要で、検索を実行した場合には1回につき50円がかかる。 モニター販売期間終了後の一般販売価格は「50000円を切る程度」になるとのこと。その場合も、レッドバロングループ以外での車両購入者への販売は、現在のところ予定されていない。 装置単品を誰もが購入でき、任意のバイクに取り付けられる商品ではない。ここは残念であるが、盗難保険も含めたセット商品という性質もそこには影響していよう。また、もし『レッドバロングループの顧客にメリットを与える』という要素を抜きに、単純な独立商品とするなら、50000円の価格設定は難しいかもしれない。少なくとも、その内容に対して、モニター価格28000円は破格値である。 ●レッドバロングループ=http://www.redbaron.co.jp/ |